物件をご検討の際、間取りを見るとバルコニーが「ルーフバルコニー」や「スカイバルコニー」など種類があります。
今回は前編と後編に分けて、まずは「ルーフバルコニー」についてご案内します。
面積が広いルーフバルコニー
ルーフバルコニーは、階下の屋根部分に作られたバルコニーのことで、普通のバルコニーに比べ、広くて日当たりが良いことが特徴です。
最近では、外用のソファやテーブルなどを置き、バリ風やホテルのテラス風に仕上げ、朝食やティータイム、夜はスクリーンを設け映画を楽しんだりと活用されています。
その他、バーベキューや家庭菜園、ヨガなどのスペースにも。
しかし、メリットばかりではあります。
ここで知っておきたいのが、ルーフバルコニーのデメリットです。
ポイント|階下が居室、雨漏りに注意!
ルーフバルコニーは、面積が広く、下階が居室になっているため、雨漏りのリスクは高まってしまいます。「1階のリビングでくつろいでいたら、雨漏りが…」ということが起こったら困ってしまいますよね。
居室の上に設けられるルーフバルコニーは、雨漏り防止を強化しなければなりません。防水工事を徹底し、また床面の補強工事も必要です。
ポイント|メンテナンスが大変!
雨風にさらされている上に、人が歩いたりすることでさらに劣化は早まります。なのでメンテナンスは必要となってきます。また、夏は暑く、冬は寒いをダイレクトに感じるスペースでもあります。年間を通してさほど使わなかったなどとなると、メンテナンスの事も考えると勿体ないですよね。
そこで・・・
ポイント|購入前にチェックしておきたい4項目!
ルーフバルコニー自体の性能を知る
さまざまな活用ができ、楽しめるというメリットと
雨風などで劣化が早く、定期的にメンテナンスが必要となるデメリット。あらかじめ使用頻度を想定し、業者さんと相談しておくと良いかもしれません。
断熱性の高い素材を利用する
ルーフバルコニーの床の多くは、強度・耐水性などが優れたFRP=『繊維強化プラスチック』で作られて、その上にウッドデッキなどを敷きます。ただ、最近では金属屋根が採用される場合もあります。どちらがいい悪いではなく、今後のメンテナンス方法を検討する上でも、まずはどんな素材で作られているのかを知りましょう。
保証の有無と期間を確認する
10年保証が多いそうですが、早期にトラブルが起きる場合に備えて、きちんと保証付きのものを選びましょう。
工務店さんにリスクやデメリットについて確認する
ルーフバルコニーに憧れてメリットだけを見るのではなく、デメリットや手間がかかるメンテナンスについてもあらかじめ知っておくことは大切です。知ることで、納得してルーフバルコニー付きの家を選ぶことができます。そして、住んだ後も十分にルーフバルコニーを活用して、快適な暮らしを実現できるでしょう。