床暖房の設備は、近年多く需要があるように思います。物件をお探しの際にも、床暖房のある戸建てやマンションを目にすると思います。今回は、床暖房についてご案内いたします。
足元からじんわり
太陽からの遠赤外線とほぼ同じ「ふく射熱」と、直接肌に伝わる「伝導熱」の相乗効果で足元から温められます。そのため、温風暖房ほど設定温度を上げなくてもぽかぽかとした心地よさを感じることができます。室温が20℃前後でも十分な暖かさを感じられるのは、床暖房をつけている時の床の表面温度が体温よりも低い約30℃程なので、体に良いとされる「頭寒足熱」の状態をキープできます。
気になる床暖房の電気代
床暖房といってもさまざまなタイプのものがあり、大きく分けると温水式のものと電気ヒーター式のものがあります。温水式は、ガス・電気・灯油などの燃料で温水を作り出し、放熱する方式です。排ガスを出さない環境に優しいヒートポンプ式や、ガスエンジンですばやく発電するものなど、熱源機によって特長やコスト面で異なります。
ガス温水式だと
1日にかかるランニングコストは、約112円
電気ヒーター式だと、約311円
電気ヒーター式のものの方が割高になりますが、広い面積や多くの部屋というより、一か所や一室に設置が向いていると言えます。コスト面からみても最近の住宅では、一台の熱源機があれば給湯やお風呂機能にも使える温水式が選ばれつつあるようです。
温水床暖房にかかるピーク時の1ヶ月の暖房費は、約8800円(居間・食堂・キッチン合わせて約20畳で6時間以上使用した場合の金額)で、ガスファンヒーターでの1ヶ月の暖房費とほぼ変わりはありません。
オフシーズンに収納する手間も省けて、お手入れ入らずというメリットがあります。
ワンポイント
床暖房を長時間つけっぱなしにする場合、契約している電気料金プランによっては電気代が高くなる可能性があるため注意が必要です。電気料金プランには、電気使用量が多くなるほど電気料金単価が高くなる「段階制料金」と、沢山電気を使っても単価が変わらない「固定制」のものがあります。段階制料金だと、決められた電気料を超えると、それ以降の電気料金単価が上がってしまうため、床暖房を導入する際は固定制への切り替えを検討してみるといいかもしれません。
新しいお住まいを検討の際、床暖房設備もご検討してみるのはいかがでしょうか。メーカーも複数ありますので、是非ご相談ください。